読解問題の成績を上げる方法~実践編~

▼ノートス教育コラム9月号
【国語力を伸ばして読解問題の成績を上げる方法~日常編~】

▼目次     好きなところから読めます

●小中学生・受験生も必見!
 読解問題の成績を上げる方法~実践編~

 1.暗記しない・自分の考えは書かない

 2.筆者・採点者と対話する

 3.全部考えてから書かない

 4.記述問題の加点と減点のしくみを知る

●国語の成績が40点UPした中学生Eさんの話

 ♦国語の苦手意識が強かったEさん

 ♦志望校が決まり、国語に向き合うことを決意

 ♦ついに出た結果は…なんと100点

 

読解問題の成績を上げる方法~実践編~
[1]暗記しない・自分の考えは書かない 

 

国語の読解問題では、他の教科と違って、暗記した知識を自分の頭の中から導き出すのではなく、

文章中から答えを探します

(※但し定期テストやカラーテストでは暗記でカバーできる問題もあります)

また、模試などの採点をしていると、「ぼくは・・・だと思います。」という解答をたまに見かけます。

でもちょっと待った。

「あなたの考えを書きなさい」という問いを除いて、自分の考えを書くことはありません

文章中に答えがあるのです

そう考えると、こんなに簡単な教科はありません

しつこいですが、だって文章中に答えが書いてあるのですから。

では、どうやって見つけたら良いでしょうか?

 

 

 

読解問題の成績を上げる方法~実践編~
[2]筆者・採点者と対話する  

読解問題に出題される文章には、ある程度決まった構成パターンがあります。

特に論説文なんかは、

最後の段落に要点がつまっていることが多く、その部分に注目すれば点数がとれる…など点数をとるための「公式」はたくさんあります。

詳しくはぜひノートスで対策授業を受けてみて下さい。

ただ、「公式」にだけ注目して機械的に解こうとするとうまくいかないことも多いです。なぜでしょうか?

そこで考えたいのが、テストって何のためにするのか?ということです。

●計算テスト
計算の仕方を理解しているかどうか確かめるため

です。では国語の読解問題だったら?

●読解テスト
筆者の主張したいことが伝わっているかどうか確かめるため

 

 

 

文章を書いた筆者は、何か読み手に伝えたいことがあって、あの手この手を使ってがんばって文章を書いているわけです。

ですから、読む側としては、「筆者は何を伝えたがっているのだろう?と考えながら読むことで対話が成立します。

また解答を書く時は、「‘筆者の伝えたいことを理解した’ということを、採点者に伝える」ということを意識して解答を書いてみてください。

 

中学生の時、

「テストは先生へのラブレターだから、あなたたちの解答はお返事なんだよ」と先生に言われ、同級生たちは口々に「キモい」と言っていましたが、

対話という点で考えると「なるほど」と今とても納得しています。

 

 

 

読解問題の成績を上げる方法~実践編~
[3]全部考えてから書かない  

中学生になると、記述で100字~200字程度の問題が出されることがあります。

読む力は問題ないのに記述問題が書けない子の中には

「頭の中で全部文章を組み立ててから解答用紙に書こうとしている」

という人が結構います。

100字以上となると、原稿用紙の1/4以上ですから、まあまあ長いですよね。

それを頭の中で全部組み立てるというのは、慣れていないと難しいです。

ならばどうするか?

 

①本文中から解答になりそうなところを抜き出してメモする
②メモを組み立てて文章にする

 

メモをすることで頭の中が整理され、文章の組み立てがしやすくなるのです。

その意味では、算数や数学での「途中式」と似ているかもしれません

特別な訓練を受けた人でない限り、難しい計算を暗算でするよりは、途中式やひっ算を書いた方が確実に解けるわけです。

 

 

 

読解問題の成績を上げる方法~実践編~
[4]記述問題の加点と減点のしくみを知る  

国語を苦手と思い込んだり、嫌いになってしまうきっかけとして「記述問題」があります。

1人で家庭学習をしていて、答え合わせをしたときに、

自分の解答がぴったり模範解答と同じになることってあまりないですよね。

 

「あーあ。わたしってやっぱり国語のセンスがない。苦手なんだ。」

という風になりやすく、勉強しても達成感を感じにくいかもしれません。

 

こればっかりは1人で解決は難しいので、先生を頼りましょう。

 

記述問題は、以下の例のように配点が決まっています。

加点
①があって     +4点
②と同内容があって +3点
③と同内容があって +3点
減点
誤字脱字1つにつき -1点
句読点抜け    -1点
字数8割未満  0点とする
 字数オーバー  0点とする 

 

一例ですが、一般的には上記のように

加点と減点の基準によって採点されています。

よって、自分の記述のどこが加点対象で、減点対象なのかをはっきりさせることで

・今まで記述問題が全然ダメなんだと思っていたけど、うっかりミスで減点が重なっていた結果だった

・部分点のもらい方が分かった

など、得点の仕方が分かったことで点数が上がるということも少なくありません。

 

 

 

国語の成績が40点上がった中3生Eさんの話

 

♦はじめは国語の苦手意識が強かったEさん  

中2で入塾してきたEさんは、英語と数学を受講。

学習態度も真面目で、定期テストでは毎回90点以上をとってくる生徒でした。

彼女の悩みは国語

他の教科より20~30点ほど低く60点台をとることもありました。

そのため「国語が嫌い」「苦手だから勉強したくない」と言って勉強を避けてしまっていた生徒の1人でした。

 

 

♦志望校が決まり、国語に向き合うことを決意  

そんなEさんも、中3になり、行きたい高校が決まると、今まで避けてきた国語に、ついに向き合うことに。

英語数学に加えて、国語も通常で受講することになり、私が担当をしました。

 

何でそんな当たり前のこと言ってくるの?と「??」だったEさんですが、

実は今まで、ワークなどの問題集をやっても、自分で記述問題の採点がうまくできず、納得いく解答を書けないまま終わらせてしまっていました。

つまり、記述問題に関してだけは自力で解けるまでやれていなかったし、そのことに本人も気づいていなかったのです

写真はイメージです

 

それに気づいたEさん。授業中だけでなく、毎日自習に来て記述問題に取り組み、自分から先生をつかまえて質問。

そうしていくうちに、自分の解答の加点・減点の原因が明確になっていき、コツをつかんだ後は加点が増えていきました

Eさんの苦手意識がどんどん薄れていくのを感じました。

私も絶対に結果を出してあげたいという気持ちがさらに強くなり、Eさんの記述の納得いく解答が書けるまでとことん付き合いました。

 

 

♦ついに出た結果は…なんと100点  

そうして迎えた定期テスト。

Eさんが私に見せてくれた国語のテスト結果は、なんと100点!

写真はイメージです

「なんとか90点は超えるだろう」と思ってはいましたが、100点には驚きました。

「先生!私、国語苦手なの卒業したよ!」

それからは、国語の学習時間もしっかり確保するようになり、バランスよく高得点をとれるようになったEさん。

念願の志望校にも合格できました🌸

 


いかがでしたか。

国語は学校で学習する教科であるとともに、私たちが普段使っている言葉です。

毎日浴びる言葉のシャワーをどんどん取りこぼすのか、すくって意味を考えるのかで毎日差がついていきます

…なんて言うと少し怖いですが

逆に考えれば、国語の成績を上げるチャンスは毎日ある!ということですね。

▼ノートス教育コラム9月号
【国語力を伸ばして読解問題の成績を上げる方法~日常編~】

 

ぜひ、親子で会話を楽しみながら、語彙力を増やし、国語力をのばしましょう!

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